美容サロン経営コラム

美容サロン経営コラムVol.14 サロンのウリは一言で!

 


 



登場人物

まどかコーチ

元ネイリストの経営コンサルタント。神出鬼没だが、MON PREFERENCE(モンペレフェレ)の経営サポートを担っている。カナさんの紹介で、Bonheur(ボヌール)もサポートすることに。
あおいちゃん

ネイル&アイラッシュサロンMON PREFERENCE(モンペレフェレ)のサロンオーナーで、ネイリスト。開店から6カ月たち、様々な悩みが浮上中。コーチからのアドバイスの元、売上アップのために奮闘中!
あみちゃん

MON PREFERENCEのネイリスト兼アイリスト。あおいちゃんの高校の後輩で、愛されキャラの頑張り屋さん。

MON PREFERENCEのオープンしたては、 あまり深く考えずに知人や友人に宣伝していたんです。でも考えてみたら、すでにいきつけのサロンがあったり、元々ネイルやまつエクに興味ない人たちだったりすると、意味ないですよね。

意味ないことなんて、ないと思うわよ。行きつけのサロンがあっても、気分転換で他のサロンに行きたくなることもあるだろうし、今までは興味がなかった人でも、あおいちゃんやあみちゃんのセールストーク次第では、興味を持ってもらえるかもしれないじゃない?

セールストーク……それ、前もって決めておくものなんですか?

わたしは決めておくべきことだと思う。MON PREFERENCEとしては「こんな人に来てほしい」というターゲットがあるんだから、そのターゲット層に響くようなフレーズがいいわよね。それも長々とではなく、一言でね。

その一言で、っていうのが難しいですよね。ウリは1つではないし……。「駅から近い」、「新しくてキレイ」、「カラーバリエーションとデザインの見本が豊富」、「検定1級の技術だから、安心できる」、「まつエクはフルフラットのベッドでできるから爆睡できる」とか、言い出したら止まらないっ!

そうよね、あおいちゃんとあみちゃんの思いが詰まっているサロンだものね。でもね。どんなにたくさんアピールポイントがあっても、相手に伝わらなくては意味がないじゃない? そんな時は、SUCCESというフレームワークを使って考えてみるといいわよ。

フレームワーク…って、あれですよね。物事を考えるときの枠組み! 最近読んだ本に載っていたから知ってます! でも、SUCCESは知らない。

アイデアのちから という海外の書籍で紹介されたものなんだけど、このSUCCESがとてもいいのよ!

最初のSはSimpleで『単純明快』、つまり簡潔に伝えろってことね。UはUnexpecteで『意外性』。当たり前のことを言われてもなんの印象にも残らないけど、思いがけないことを言われたら記憶に残るでしょう?

確かに! でも、当たり前のことしか思い浮かびません。

いっそのこと、あえて意外なことをやってもいいのかもしれないけど。

その発想も悪くないわね! Concreteは『具体的』、Credibleは『信頼性』、Emotionalは『感情』、Storyは『物語性』、どれも伝わるメッセージを発信しようとする時には必要な要素ね。もちろん、全部の条件をクリアしている必要はないけど、SUCCESの要素が多ければ多いほど「相手の記憶に粘る」ってことね。この「記憶に粘る」という表現も、アイデアのちから に出てきたフレーズよ。

 なんだか、すごく納得しました! ただ考えるのではなくてこのフレームワークも使いながら、来てほしいターゲット層を思い浮かべてセールストークとしてのMON PREFERENCEのウリを決めればいいんですね!

あおい先輩、早速作戦会議ですね!

同窓会に向けてのMON PREFERENCEのウリ、決めたら教えてね! 楽しみにしてるわ。

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