美容サロン経営コラム

美容サロン経営コラムVol.43 男女の価値観の違いに着目しようー流行編



登場人物

まどかコーチ

元ネイリストの経営コンサルタント。講演やセミナーで全国を飛び回っており、神出鬼没。MON PREFERENCE(モンペレフェレ)とBonheur(ボヌール)の経営サポートを担っている。
まおみさん

ヘア&ネイルサロンBonheur(ボヌール)のスタイリスト。面倒見がよく、お姉さんキャラとしてスタッフやお客さまに慕われているが、トラブルがあるとすぐにテンパる。
直斗くん

ヘア&ネイルサロンBonheur(ボヌール)の新人アシスタント。元気で礼儀正しく、体育会系。不器用なところもあるが、頑張り屋さん。

まおみさん、どうしたらあんなふうに、お客さまに喜んでもらえてわざとらしくないトークができるようになるんですか? 僕の場合、なぜか大げさに言っているように捉えられてしまって、逆にお客さまにひかれてしまうこともあるんですよ。

それはね、目の前のお客さまが「どんなふうになりたいのか?」、「どんな褒められ方をしたいのか?」をちゃんと共有しながら接客しているからよ。

サロンにいらっしゃるお客さまには必ず来店目的があって、それを達成できるかどうかがとても重要なのよ。スタイリストはそのお手伝いをする重要な役割を担っているというわけ。単純にオーダーされた技術を提供すればいいというものでもないわよね。だから、まおみさんのいう通り「イメージの共有」は大切だし、接客においては欠かせないプロセスなのよね。

コーチ、男性のお客さまと女性のお客さまでも、また違いません? 例えば、流行のスタイルでも、女性のお客さまの場合「芸能人の○○さんみたいにしたい」っていう、憧れの誰かを意識したオーダーが多いように思うんです。でも男性のお客さまの場合、そう言われることが少ないんです。

さすが、まおみさんね。おっしゃる通り、女性の方が「憧れのあの人に近づきたい、できることならば繋がりたい」という願望をもつ人が多いのよね。それに対し、男性は「他の人よりも自分の方が優位に立ちたい」という競争心をもつ人が多いわ。だから、流行という視点で男女の違いを捉えた時には「男性の間ではカスタマイズして他の人と競うことができるベイブレードのようなものが流行るし、女性の中では芸能人や読者モデルがプロデュースする商品が流行ることが多いのよね。つまり、キーワードで表現するならば、男性は「優越感」、女性は「つながり感」ということになるわね。その点を意識して接客すれば、直斗くんもまおみさんのようなセールストークができるようになるかもしれないわね。

よくわかりました! 確かに、オシャレにこだわりのある男性のお客さまはヘアスタイルも自分のお気に入りのスタイルにセットしやすいものを好むような気がします。女性のお客さまは、憧れの人と同じような雰囲気に仕上げることができたら、きっと喜ばれますよね。僕もそんなスタイリストになれるように心がけて接客するようにします!

2019年もご愛読よろしくお願いします。

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