美容サロン経営コラム

美容サロン経営コラムVol.26 予約の入り方のバラつき、改善できる?



登場人物

まどかコーチ

元ネイリストの経営コンサルタント。神出鬼没だが、MON PREFERENCE(モンペレフェレ)の経営サポートを担っている。カナさんの紹介で、Bonheur(ボヌール)もサポートすることに
あおいちゃん

ネイル&アイラッシュサロンMON PREFERENCE(モンペレフェレ)のサロンオーナーで、ネイリスト。開店から6カ月たち、様々な悩みが浮上中。コーチからのアドバイスの元、売上アップのために奮闘中!
あみちゃん

MON PREFERENCEのネイリスト兼アイリスト。あおいちゃんの高校の後輩で、愛されキャラの頑張り屋さん。

コーチ、どうしても平日の午後は予約がスカスカになってしまいがちなんです。午前中と夕方以降はだいたい埋まるんですけど。

ネイルもマツエクも、1対1の接客が基本だから、予約が入らないのは辛いわよね。

もちろん、自分たちの休憩をとったり、掃除やSNSでの情報発信をしたりとやることはたくさんあるんですけど、こう毎日のように暇な時間があるのはもったいないように思えちゃって、ここは開き直るしかないのかな、と。

でも逆に、ご予約が集中してお断りしてしまうこともあるでしょう?

うちの場合、コーチのアドバイス通り、次回のご予約取りにも力を入れているので、常連さんのお断りはかなり減りました。それ以外は、ネット予約がメインですけど、当日お電話で夕方以降の予約状況の確認をされるお客さまも、少なくはないです。ほとんどがお断りになってしまうんですけど。

そうよね。サービス業は“需要の変動性”という特性があって、お客さまがサービスを求める曜日や時間帯が偏るものなのよ。例えば、電車もそうよね。通勤時間や週末の早い時間は混み合うけど、平日の昼間はガラガラでしょ? だから、企業側はその対応策として“供給管理”と“需要管理”を行っているのよ。

“供給管理”と“需要管理”って、なんですか? 「土日は原則全員出勤」というルールのサロンも多いですけど、そういうことですか?

それは、“供給管理”の方ね。忙しい時にはサービスの供給力を高めるためにスタッフの人数を多くし、暇な時には少なくするという手法ね。“需要管理”は、お客さまがサービスを受けたいと思うタイミングをずらす方法で、予約制というシステムもその1つよ。予約が埋まっていれば、他の日時にずらしてくれるでしょう?

なるほど! あおい先輩が「忙しい曜日や時間帯だけ働いてくれるスタッフを募集したい」って言ってるんですけど、それは“供給管理”ですよね。予約制以外の“需要管理”って、ちょっと思い浮かばないです。

私がネイリスト時代によくやっていたのは、アイドルタイム限定メニューを提供することね。客単価を下げない程度に通常よりもお得な人気のセットメニューを組むの。例えば「限定メニューは、平日の12時〜15時のみ受付」とすることで、仕事を抜け出してわざわざご来店くださるお客さまもいらっしゃったわ。

それなら、すぐできそうですね! うちの場合、ネイルとマツエクのセットメニューも提供できます。

MON PREFERENCE(モンペレフェレ)も、“供給管理”と“需要管理”の同時進行で、今後はますます売上アップですね!

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