美容サロン経営コラム

美容サロン経営コラムVol.27 店販品の品揃え、どうすればいい?



登場人物

まどかコーチ

元ネイリストの経営コンサルタント。神出鬼没だが、MON PREFERENCE(モンペレフェレ)の経営サポートを担っている。カナさんの紹介で、Bonheur(ボヌール)もサポートすることに
あおいちゃん

ネイル&アイラッシュサロンMON PREFERENCE(モンペレフェレ)のサロンオーナーで、ネイリスト。開店から6カ月たち、様々な悩みが浮上中。コーチからのアドバイスの元、売上アップのために奮闘中!
あみちゃん

MON PREFERENCEのネイリスト兼アイリスト。あおいちゃんの高校の後輩で、愛されキャラの頑張り屋さん。

コーチ、ディーラーさんから新商品を紹介される度に迷うんですけど、やっぱり仕入れるべきなんですかね? うちの場合、店販品の陳列スペースと在庫スペースも狭いし、入荷しても売れなきゃ意味がないので、毎回迷ってしまうんです。

メーカーやディーラーにとって、新商品は積極的に売りたいものだから、強く勧めてくるのは当然よね。ただし、何よりも重要なのは「自分たちがそれを売る理由」よ。

売る理由って、「新商品だから」ってことではダメなんですか? 

確かに新商品は、これまでと違った新しい成分が配合されていたり、新たな魅力が加わっていたりすることで、従来品に比べてPRしやすいわよね。ただ、「プロの技術者として、自信を持ってその商品をオススメしたいか」の方が大事よ。私もネイリストの時、自分が愛用しているものや本当にいいと思っているものしかおすすめできなかったもの。お客さまのことを考えれば考えるほどね。

確かに、店販を強化し始めてから店販売上は上がってきていますけど、売れるものは偏っている気がします。

あおい先輩、それ、わたしのせいかもしれません。コーチの言う通り、自分のお気に入りしかおすすめできていないですもん。

でもあみちゃんは、本当に気に入ったものをお客さまにご紹介している時のセールストークが秀逸よ。商品知識も完璧だし、実体験に基づいた内容だから説得力があるのよね。だからこそ、自分たちが売りたいものを中心にラインナップすべきなのよ。

ありがとうございます! 単価が高くても、「いいものはいい」って自信を持っておすすめしたいから、どうお話ししたらお客さまにそれが伝わるかって考えたら、結局自分や他のお客さまの体験談をお話しするのがいいんだと気がつきました。でも、売っているもの全部を使っているわけではないので、やっぱりご紹介する商品は決まったものになっちゃうんです。

多少偏ってしまうのは仕方ないけど、Vol.9 店販やらずして、儲かるサロンなしでも言った通り、ずっと売れないままでいると、せっかく仕入れた商品も劣化しちゃうわよね。だから、定期的に在庫処分セールをしたり、在庫入れ替えのタイミングでVIP待遇のお客さまへのプレゼントとして利用したり、最終的には施術で使用したりするなどの工夫が必要よね。

仕入れた在庫を古くさせないことが、大事なんですね。1つ質問なんですが、やっぱり品揃えはバランスが大事ですよね? ディーラーさんにおすすめされているのは、商品カテゴリが偏らないような品揃え、例えばハンドクリーム2種類ではなく、ハンドクリームとハンドローションを1種類ずつ揃えた方がいいと聞いています。

確かに商品カテゴリが偏りすぎるのはよくないわね。けれど、あえてハンドクリームの品揃えを厚くして選べるようにしておいて、それぞれのお客さまに合ったものをおすすめするっていうやり方もあるわよ。何よりも、自分たちが売りたいか、売りやすいかが大事よ。これからさらなる店販売上アップのための品揃え、一緒に考えましょう!

はい、お願いします。

とりあえず、まつ毛の育毛剤は決定ですね!

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