美容サロン経営コラム

美容サロン経営コラムVol.34 オレオレ経営者になるべからず



登場人物

まどかコーチ

元ネイリストの経営コンサルタント。神出鬼没だが、MON PREFERENCEの経営サポートを担っている。カナさんの紹介で、Bonheur(ボヌール)もサポートすることに。
橋本さん

カナさんが働くヘアサロンBonheur(ボヌール)のオーナー社長。3店舗を経営しており、トップスタイリストとして接客もこなす。
カナさん

橋本さんが経営するヘアサロンBonheur(ボヌール)に併設されているネイルブースで働くネイリスト。あおいちゃんのネイルスクール同期。しっかり者で、橋本さんをサポートしている。

Bonheur(ボヌール)って、スタッフ皆んなが仲良くて、一般的なサロンにありがちな人間関係のイザコザが全くないわよね。なんでだと思う?

そう言われてみれば、今まで意識してなかったけど確かに居心地が良すぎるぐらいです。それでいて、スタッフ皆んなが仕事に意欲的です。なんでだろ…?

カナちゃんなら、わかるかなと思ったんだけどね。では、カナちゃんはなぜBonheur(ボヌール)は居心地がいいと思うの?

うーん。上の人になればなるほど、フレンドリーだからかもしれません、特に社長は、スタッフ全員に分け隔てなく接してくれるし、お客さまを大切にするように、私たち社員のことも大切にしてくれている気がします。

ホントにそうよね。橋本さんは、スタッフのことをお客さまのように大切にしている。従業員を顧客と捉えて、働きやすい環境づくりに取り組むことをインターナルマーケティングというのよ。特に、サロンのように従業員が顧客にサービスを提供するビジネスでは重視されているのよ。仕事に意欲的だと提供するサービスレベルが上がって、お客さまも満足する。そうするとリピート率も上がって通ってもらううちに関係性が強くなって、結果固定客化する。ひいては、サロンの安定経営に繋がるでしょう?

そう考えると、社長ってすごいですね! 地域密着で順調にサロンを増やしてこれたのもわかる気がします。

橋本さん自ら接客するのはもちろんのこと、シャンプーやレジ周りの仕事も含め、仕事を選ばないでしょう? それは、みんなの働きやすさを最優先に考えていて、結果的にサロンの効率的な運営にも繋がっているのよね。逆に、仕事を選ぶオーナーの下で働くスタッフは、やっぱり仕事を選ぶし、周りよりも自分が一番になってしまう。そういうところは雰囲気もあまりよくなかったり、人間関係のいざこざもあったりするものよ。

ごめんね。立ち聞きしちゃったよ。珍しく褒められていたから、出て行きづらくって… 。喜びを噛み締めながら、聞いていたよ。ああ、生きててよかった!

カナちゃん、橋本さんの下で働いていると、自分がしっかりしなきゃって思わない?

もちろん、思いますよ!私だけじゃなく、みんなそうなんじゃないですかね?

やっぱり、そういうオチね。

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